大学生向けの補習例:卒論・レポート対策のヒント
家庭教師アルファ・ネクサスでは大学生の卒論やレポートの書き方(ほぼ全学部対応可能)の指導も実施しています。卒論ほか論文・レポート対策
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はじめに
ご存知のように、大学を卒業するとき,殆どの学生は卒業論文,俗に卒論を書き ます. 大学の単位に「卒業論文」というものはなく,一般には「卒業研究」です。また,理系に進学した学生さんの多くは大学院の修士課程に進学します. そして,卒論同様,修士論文(通称:修論)を書きます。では、そもそも「研究」とはなんでしょうか? 研究とは実験や考察、論考を通して一つの知見を得ることです。そしてその知見には、新規性・有効性・普遍性の三つが必要となります。これら三つの要素を含んだ知見を研究といいます。 新規性とは、今まで誰も知らなかった新しい知見、有効性は、世の中の役に立つこと、そして普遍性はいつでもその知見が使えることです。 もし、これらのうち一つでも欠けるとどうなるでしょうか? 「太陽が東から昇ることがわかった」という知見は有効ですし、普遍的でもあり ます。しかし、新規性が欠けているため、研究とはいいません。 また、「我が子のお尻にホクロがあることがわかった」という知見は、確かに誰も 知らない発見でしょうし、普遍的でもあります。しかし、あまり世の中の役に立 つとはいえないので、やはりこれも研究ではありません。 では、「駅前の宝くじ売り場は必ずあたる」はどうでしょう。何度か買ってみた結果、そのような知見を得たのかもしれません。確かに新しく、役に立つ知見ではありますが、誰も普遍的とは思わないでしょう。 研究とは「三つの要素を含んだ知見を得ること」とまずは理解して、卒論やレポートを書き進めてみてください。
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書くということ
レポートや論文は、はじめからなかなか書けないものです。しかし、レポートや論文は対話と同様、相手に自分の言いたいことを「書くこと」で表現するコミュニケーション・ツールの1つに他なりません。「書くこと」は、相手(読み手)に自分の意見や考えを納得させることであり、そのためには、
・自分の言いたいことを整理して
・シンプルで分かりやすく
・なるべく少ない手順で手際よく
書いていく作業が求められます。
この作業ができるかどうかを試されるのが、主に大学の講義やゼミといった場でのレポート・論文作成にあたるのではないでしょうか。
家庭教師アルファネクサスでは、レポートや論文作成の基盤となる「書くこと」の本質を押さえながら、疑問の余地のない客観的な内容、かつ自分の主張を読み手に納得させる論理的・合理的な構造をもった文章が書けるよう、論述の力をつけるためのサポートをより具体的に実施しています。
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レポートの
書き方
大学の講義などで課されるレポートは、一言で言えば「理解」と「返答」を表現するものです。つまり、講師の議論や主張を「理解」したことを示したうえで、自分の主張や講義の内容に対して疑問に思ったことをレポートという形式で「返答」する、ということです。
そのため、単なる講義の授業内容の丸写しや講義の論点とはかけ離れたような一方的な持論を展開するようなものはレポートたり得ません。
基本的にレポートでは、
・講義の内容やレポート課題に対する内容をまとめ、
・自分なりの主張や疑問を述べ、
・調べた内容を踏まえて論じる
といったスタイルをとります。
大学における学問においては、その理論の多くが仮説として説明されている以上、完全な理論といったものはなく、世の中の流れや他の人の新たな理論の主張によって、学問における理論は日々更新されていきます。したがって大学で学んだ専門知識を身につけるだけではなく、学んだことが本当に正しいのか、別の視点から見ると何がいえるのだろうか、といった問いも同時に出てくるように意識することが大切です。
そのためには、
・本当にこの内容は正しいのかといった批判的に検討できる能力
・新しい解決法や対処法は何かといった自分なりの問題発見能力やその解決能力
を身につけ、自分なりの問いや解決策をレポートの中に明示し、考えた形跡を残す必要があります。
これらのことを実践するには、ただ講義を聴いてメモをとるだけでなく、講義が終わった後も、なんとなく疑問抱きつつ(もやもやした気分のまま)次回の講義に出るようなことは避けねばなりません。
疑問に忠実に反応し、引っ掛かりを洗い出し、自ら考え続け、自分なりの解を見出す訓練が必要です。また、最近では、レポート作成におけるこれらの必要な要素に加え、引用や脚注の付け方といった決まりが疎かになっている学生さんもいらっしゃいます。
家庭教師アルファネクサスでは、これらの守るべき決まりを習得してもらうだけでなく、講義の内容やレポート課題で求められている問題の本質を捉え、何に着目して書いていけばよいのか、明確で論理的な表現が養われるようサポートしていきます。
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論文の
書き方
卒論や小論文は、あるテーマの下、問題を提起し、論理を展開した上で結論を述べるものと言えます。感想文やエッセイのような自由表現による文章とは違い「問い」→「答え」の形式をもち、その多くが序論・本論・結論の形をとります。
レポートが出題者(講師)との対話であるのに対し、論文は幅広い読み手との対話と考えても良いでしょう。そのため、「自分は何がの言いたいのか」ということをはっきりさせ、その根拠を示し、読み手の納得・共感を得るような文章に仕上げねばなりません。
さらに先行研究に対する新たな知見や貢献が要求され、自身のオリジナリティや独創性が要求されます。
具体的には、
・目的が一つだけある
・自分なりに問い(文章を貫く問い)を立てる・解く、のスタイルをとる
・「AではなくBである」の方式をとる
・問題と解決の枠組みが適切であること
・問いの立て方の独創性
・解明するときの論理展開の精緻・緻密さ
・論理の根拠をきちんと示しているか
といったものが挙げられます。
家庭教師アルファ・ネクサスでは、これらの要件を満たすため、
・問いの立て方、展開の仕方を学び、いろんな角度から視る思考を身につける訓練
・独創性を意識した「当たり前の常識」に飲み込まれない思考(考察)の仕方
・なぜ?どうなっているの?という「実態を問う」問い等
について具体的に解説し、様々にサポートしていきます。
これらのことを身につけるためには、納得するまで自分に合った言葉を家庭教師と共に探しながら自分を偽らない文章を書く訓練をしていきます。
このようにして磨き上げられた文章こそが読み手の心が動く文章であり、
・読んでいて発見があった
・世界が広がった
・面白かった
と読み手に思ってもらえる文章になります。
家庭教師アルファネクサスの家庭教師は、このような読み手との関係性に配慮した文章を書くためのエッセンスとゴールを具体的に伝授いたします。
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最後に
(書く前にすること)
レポートも論文もいきなり文章を書くのではなく、書く前には当然文章の構想を練らなければなりません。
一例ですが、当社の家庭教師は生徒さんの立場に立ちつつ以下のような手順でサポートしていきます。
・自分への問い
・一番言いたいことは何か。
・的確なテーマが立てられているか。
・結果をイメージできているか(突破口をどこに見出すか)。
・否定するだけで終わらせない。
・一番言いたいことをハッキリさせる。
・問いをいくつも立てて、考えがハッキリするまで繰り返す。
・論拠を整理し、論点、論拠、意見、自己反論も考えられるようにサポート。
※家庭教師派遣エリア:東京・横浜・神奈川・埼玉・千葉他の首都圏全域・大阪・名古屋・福岡・札幌他全国(スカイプ・LINE授業では全国はもちろん、世界中の生徒さんに対応しています)。